いつものように無断転載サイトpinterestを巡回中、Tumblrで私の絵が転載されている事を知りました。
削除までの流れ、どれぐらい時間がかかったのか等を記録していきます。
無断転載に困っていらっしゃる方の助けになればと思います。
序章
これが今回見つけた転載ページです。
さっそく削除申請(DMCA)を行いました。
削除申請の注意点
アメリカの削除申請に関する法律DMCAの大きな注意点としては、個人情報が晒上げられる+個人情報を犯罪者に転送する企業も多いというところです。
個人情報を犯罪者に転送するという被害者への加害仕様
DMCAを送信する前にチェックを入れ、同意しなくてはならない場所があります。
これの1,2つめは「私が著作権を持つ人で、申請内容は嘘じゃないよ」という内容になります。
肝心なのは3つ目です。DeepLで翻訳した文章を添えています。
名前とメールアドレスを含むそれに関連するすべての通信…というとまるで個人情報をそのまま転送するように思えて恐怖ですね。
馬鹿正直に個人情報を書いて申請してしまってよいのでしょうか?
少なくともメールアドレスは捨てアドを利用しましょう。多くの場合、転載というのは1回や2回ではすみませんので、削除申請用にどうでもいいメールアドレスを取得しておくと良いです。
また、私の場合、削除申請にはtwitterではなくポイピク等を、捨てアカとして取得して利用しています。
元々は単に公の場での活動をしていないため、申請用に作品を置く場所を外部に作ったことが大きな理由でした。
しかしこの方法は、twitter等、公の場で活動している場所のURLを貼りたくない時に利用できます。凸されたら困りますからね。
申請が受理されたメールが届き次第、投稿を削除・非公開にしています。
相手に届くメール
なお、参考までに、虚偽のDMCAで投稿を消されてしまった方の記事をリンクしておきます。DMCAを受けた際に届くメールが記載されています。
この記事が書かれた時と今とでは内容が違う可能性がありますが、違法アップロードを行った相手にどのようなメールが届くのかを知るのには良いでしょう。
注意:個人情報が永久に晒上げられる可能性
DMCAフォームの一番下に日本語で注意書きがあります。
あなたの通知は、素材を利用可能なパーティーに転送され、LumenDatabase.orgなどのサードパーティーにも送られることがあります。また、通知を提出した著作権所有者の名前についてに記載したメモが当該のサイトに掲載されます。
「素材を利用可能なパーティー」が一体何のことだかわかりませんが、「LumenDatabase.org」というのは、著作権侵害の申し立てを記録するところです。例えばGoogle相手に悪質なコピーサイトを通報すると、通報内容がそのサイトに記録されます。
これは、本名が永久的に野晒しということです。恐ろしい事ですが、DMCAはアメリカの法律のため、日本で喚いたところで何の意味もありません。
法的にはここに本名を書きこまなくてはなりませんが、これはローマ字でも問題ありませんし、本名のような偽名でも受理されるでしょう。
様々な場所でDMCAを行いましたが、本人確認がされることはありません。
つまるところ入力される内容はなんでもよいのです。国内では本人確認が必要な時もありますが、アメリカのような規模だと、やってられないのでしょう。
訴訟に至ることは無いとはもちろん言い切れません。可能性は常にあります。正直、相手に何かできるほどの財力があるとは思えません。運営会社も、そんなところにコストかけてまで何かするとは思えませんが、全ては自己責任です。
DMCAを送信した後に返って来たメール
自動返信の英語のメールを、gmailの機能で翻訳したものを掲載します。
特に何の変哲もない受付メールですが、もし怖くなった場合、まだ引き返せるとのこと。
そしてもう1通届いていました。
なぜ1通にまとめないのか、デザインが違うのかはわかりません。
確かに直接物申せる人であれば、その方が個人情報をばらまかずに済むでしょう。
一言申してやりたい場合も良いかもしれません。拒否されても削除申請をすれば、強制的に削除することができます。
削除申請が受理された
数日後、削除申請が受理されたという報告メールが届きました。
こちらもgmailの翻訳機能を用いた画像を掲載します。
事前にお知らせしてあった通り、削除申請に関して、アップロードした本人にも通知が飛んだようです。
実際に削除されているかを確認します。
ずいぶんとダサい警告画像に置き換わっています。
これで削除完了を確認、申請から削除までが終了しました。
提出から受理されるまでどれぐらい時間がかかる?
今回、最初の自動返信メールが返ってきた時間は「1月28日(土) 19:21」
提出が土曜日ということは、アメリカで仕事が開始される月曜の朝の時間まで受理されない可能性があります。というのも、tumblrと同じくアメリカにある無断転載サイトpinterestの削除申請は、土日はお休みのようで一切受理されません。であれば、他の企業も土日はサポート業務がお休みの可能性があります。
実際に申請が受理された時間は「1月31日(火) 2:09」
これはおそらくサンフランシスコが午前9時ごろです。
翌日が平日の場合はどれほど時間がかかるのかはわかりませんが、休日を挟んですぐ受理されましたから、そこまで時間をかけずに削除してもらえるようです。
無断転載の削除申請についての参考記事