シャチの本を読了…
水族館のシャチの本2冊→野生のシャチの生態の本1冊の順で読みました。
水族館の本では、獣医さんやトレーナーさんたちとシャチのことが書かれていて、心温まる感じだったのですが…
その後に野生のシャチの生態を読むと、水族館への見方が変わってしまいました。
集団で生きるシャチたちは、ポッドごとに生活様式が全く違うそうです。遺伝子を調べてみたら、他の集団と全く交流が無い事が判明するという内容もありました。
集団の中で、それぞれの文化を受け継がせて行っているわけですよね…。
そこから引き離して、人の都合のいいように水族館に閉じ込めて見ているわけです。
その本の最後には、人に捕らえられたとある一匹のシャチの話があり…。野生のシャチからも人からも突き放されたシャチの死…。
水族館の本にも、シャチを捕獲する話があり、そこでも心を痛めていました。
ただ、そこではまだ生態を知らなかったので、今抱えている気持ちよりもうちょっと単純な気持ちでした。
生態の本を読むことで、引き離すことがなんて残酷なんだろうと思うように…。
でも水族館を絶対悪だとは思わないんです。
…というのは完全に人の都合なのでしょうね。
それでも水族館が無ければ、ほとんどの人間は…生き物に会えない…。
生き物に興味を持ち、詳しく知る機会がなかなか得られない…。
そして水族館の本にあったように、今は捕まえるのではなく、園内で繁殖して、その子どもたちがいるわけで…。
その子たちを野生に返そう!とか、もう、そういう事ではないんですよね…。
なんだかとっても複雑な気分です。