にっき

ゲーム記や転載された絵の削除申請まとめ、療養中の記録。

Picsartという無断転載の温床アプリ&画像投稿サイトのひどい削除申請システム

6/14更新 いつも通りメールで申請しようとすると、削除申請のフォームが出来たらしくそちらに案内されました。

しかし入力を終えて送信しようとすると、「Please only include numbers or letters, without any other symbols.」というエラーが出て送信できません。URLや文章中のカンマ「,」ですら拒絶するというお粗末な入力フォームでした。

メールでどうしたらいいのか問い合わせました。

 

DeepLで翻訳してみます。

情報をお寄せいただき、ありがとうございます。なお、DMCAフォームの「詳細」欄に記入する際には、記号を入れないようにし、画像のリンクも付けなくてよいとのことです。
お手数ですが、記号を入れずに再度お試しください。

 

とのこと…オリジナル画像が必要無いらしいです。もう1件別の問い合わせがあったので、ついでに本当に画像は必要ないのか訊ねました。

 

報告書に元画像のリンクを追加する必要はなく、簡単な説明を追加するだけでよい。

 

DeepLの口調は安定しませんが、簡単な説明だけで良いらしいです。

また、この段階では申請した個人情報は絵泥棒には渡らないそうです。相手が訴訟でも起こさなければということなのでしょうか。

 

このフォームに報告を送ってみたところ、すぐに受理されました。

いくらでも消し放題じゃねえか…と思いますが、フォームがある事で入力はしやすくなりましたね。それでも詳細報告の文章中のカンマは許してほしいし、一度にまとめて申請できなくなったのは不便だと思います。

 

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Picsartという画像の編集アプリ&投稿サイトがあるんですが、そちらに私のイラストが無断転載されています。

ステッカーとして好評配信中!

 

どうやらこういった事例は珍しいわけではなく、ユーザーが勝手に切り抜いた絵をアップして素材にできるそうで、まあほぼ違法素材なのでしょう。

普通にイラストをそのままアップロードしてる場合もあります。その場合はコラージュの下地等にされます。

削除申請をする日々をまとめましたので、困っている人の参考になれば良いと思います。

被害者を守らないシステム

違法ステッカーはいくつか作られていました。恐ろしい事に、そのうちの1つは900回以上も使用されています。

f:id:ichiharune:20220311001222p:plain

 

このように素材と画像は紐づけられています。

「この画像を使って作られた画像はこちら!」「この画像で使われた素材はこちら!」と言った具合。

 

「素材と画像が紐づいているなら、削除申請したら、違法ステッカーが含まれてる画像は全部消えるよね?」

 

そう思うじゃないですか。

通常、削除申請を出すにはURLを抜き出して、オリジナルと合わせて送らなければなりません。

この使われた数だけURLを抜き出す必要があるのか…?と思い、なんとなく嫌な予感がしたので、削除申請前に問い合わせしてみたところ…。

 

f:id:ichiharune:20220311003940p:plain

正気か?

900以上あるURLを全て手動で提出する必要があるんです。

 

何のために素材と画像を紐づけてるんです?しかもそのスライダの左右のボタンをポチポチしないといけなくて、一覧表示ができるわけでもない。

アプリもあるのでそっちだとどう表示されてるのかは謎ですが、こんなのインストールしたくない。

 

ちなみに返信は48時間以内にします!という自動返信が帰ってきますが、土日はお休みです。

先ほどの画像は一時的にTwitterにアップしたものなのですが、以下の確認をしたり、削除申請のやりとりをしたりしている間に、数字が912から914になったのを見ました。

 

削除申請前にすべき個人情報の扱いについて

ここもやはりDMCAなるもので申請をすることになります。

Instagramtwitter等、サービスによって違うのですが…削除申請をすると、相手に個人情報が渡るサービスがあります。

 

TwitterTumblrではLumenという、DMCA対応まとめサイトに個人情報が載せられてしまいます。

私はまず、そこを問い合わせて確認しています。個人情報に関することなので、普通はわかりやすく明記されていると思いますが、Pinterestでは特にわかりやすく明記されていないうえに、削除通知に本名丸出しだったので警戒してしまいます。

 

このサイトでは個人情報をどれぐらい相手に渡すのかを訪ねてみたところ、翻訳機で「連絡先はシェアしません」とのこと。それはありがたいですね。

f:id:ichiharune:20220315002104p:plain

 

「連絡先」には本名も含まれているのでしょうか?

DMCAの仕組みを調べてみると、すごいガバガバなので、偽名や本名風のペンネームならそのまま通るんだろうな、という印象です。

自分の作品を消してもらうのに、なぜペンネームではいけないのか疑問です。まあ企業に個人情報を渡すことは致し方ないですが、さすがに加害者に渡す必要は無いですよね。改正してほしいですが、日本の法律ではないので…あちらのアーティストたちに頑張っていただくしかありません。

正直Lumen送りにされるのも納得がいきません。調べる事ができるということ自体は必要なのかなあ…。

 

削除申請開始

残念ながら申請フォームがありません。メールで申請します。

 

picsart.com

 

このページをDeepL翻訳かけながら、必要事項を記入していきます。

個人情報を入力し、送信したところ、以下の2点が足りないということです。

 

-A statement that you have a good faith belief that the use of the material is not authorized by the copyright owner, its agent, or the law; and
-A statement that the information provided is accurate, and that under the penalty of perjury you are authorized to act on behalf of the copyright owner.

 

翻訳↓

-素材の使用が著作権者、その代理人、または法律によって許可されていないことを誠実に信じるという声明。
-提供された情報が正確であること、および偽証罪に基づき、あなたが著作権所有者の代理として行動することを承認されていることの表明。

 

よくわからないので、とりあえず適当に以下の短文を翻訳して送りました。

 

1.私の作品が不当に使用されていることを表明する。

2. 私は著作権者です。削除を要求する。

これは正しいですか?こういうの書いた事が無いから不安です。

 

すると弾かれまして、「こういうステートメントを送るだけだよ」と例文をくれました。

 

example:
I have a good faith belief that the use of the material is not authorized by the copyright owner, its agent, or the law.

 

翻訳↓

例:私は、当該素材の使用が著作権者、その代理人、または法律により承認されていないと誠実に考えています。

 

なるほど…。割とちゃんとした声明文が必要なんですね。

削除申請をしているのだから、そんなもんいちいち言わなくても送った時点で同意したことにしてよくないですか?と思いつつ、言ったという事実を得るためにはしょうがないのかな。Pinterestとか他のサイトならチェックボックスにチェック入れるだけなのに。

 

でも先ほどのこの部分

-提供された情報が正確であること、および偽証罪に基づき、あなたが著作権所有者の代理として行動することを承認されていることの表明。

 

著作権所有者の代理として行動を表明したら嘘になりませんか?

私が著作権者なので、代理人ではありません。と思い、そのことも合わせて返信をしました。

その際に「形式的なものということなら、宣言しますが…」と添えて、その代理人としての声明文も添えました。

面倒なので、「著作権者本人として行動しています。」の声明文も添えました。

 

その後、無事削除されました!

が、「嘘になるんじゃないか?」という問いの返事はいただいておりません。

また、最初の申請時に、REMIXESも一緒に消してくれと添えたのですが、一切触れられず。

 

画像を検索してみると、このコラージュ画像は残ったまま。

 

使用素材の一覧からは違法ステッカーの姿はありませんでした。

だからきっと900以上の画像は残ったままなのでしょうね。kirbyのタグやキーワードが無い場合には探すことも困難です。全部消すには、ステッカーのREMIXESの一覧から地道にURLを抜き出して、全てを消した後にステッカーを消さなければならないのです。

新しいものが増えないだけいいとしますか…。

 

余談

ちょっとTwitterで、「picsart 無断転載」「picsart dont repost」で調べてみたところ、国を問わず苦しんでる絵描きさんの多い事…。

 

Pinterestもそうですけど、絵描きなんてただの一個人が会社を訴えてくる事ってほぼ無いので、そういう「ちっぽけな人間の権利なんか踏みにじって、ユーザーを集めてお金にしたろw」って前提のサービスです。

「ほんですべてはユーザーの自己責任にしたろw」というのもすごい。

 

特にこのPicsartのシステムは「絵描きに権利回復を諦めさせて、自社のコンテンツを増やすためのシステム」だと感じます。その紐づいてるの全部消す仕組みを作ればいいだけですし、申請フォームを作らないのも面倒だと思わせるためでしょう。

Pinterestはコピーを消す仕組みがあるのに。こちらも正直、元の画像消えたら全部消えるようなtwitterの仕組みにするべきだと思いますが。

 

 

絵描きって、別にどの国にもいて、というかなんなら子どもだって老人だって、いつでも絵描きになれるわけですが、それなのにどうしてこんなに守られないのだろう。

やっぱり一か所に集まって、権利を訴える活動をしないからなのかなあ。

 

でもそんなことしてる暇があったら作品作りたくなるのが性だと思います。おそらくそれが良くないんでしょうけど。権利は勝ち取るものだと思うので。相性が悪いですね。

 

 

作品は盗んだ方が!お得!

 

 

滅!

 

ichiharune.hateblo.jp